テレビCMの広告効果とは。費用対効果を高める3つのコツ
テレビCMは広告手法として代表的なものの一つです。テレビCMを放映することで、幅広い層の視聴者に対して一斉にアプローチできます。
しかし、近年ではインターネット広告の市場規模が大幅に拡大しており、広告の出稿先に関する選択肢は従来よりも多様化しているといえます。
企業の広告宣伝担当者のなかには、「テレビCMではどのような広告効果を見込めるのか」「テレビCMの特徴を知りたい」などとお考えの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、テレビCMの特徴や期待できる効果、費用対効果を高めるポイントについて解説します。
INDEX[非表示]
テレビCMの特徴
テレビCMの特徴としては、以下が挙げられます。
テレビCMの特徴
- 幅広い世代の視聴層に伝えられる
- 信頼性が高い情報として認識されやすい
- 短期間で一斉に情報を届けられる
- 受動的な視聴態度に加え、大画面の映像と音声による訴求で興味関心を喚起しやすい
内閣府が2023年に行った消費動向調査によると、2人以上の世帯におけるテレビの普及率は95.1%、100世帯当たりの保有台数は204.9台となっており、広く普及していることが分かります。そのため、テレビCMを放映することで幅広い視聴者に対して短期間で一斉に情報を届けられると期待できます。
また、2022年の総務省による調査において、テレビを信頼できるメディアだと回答した割合が大きいことから、テレビからの情報は信頼性が高い情報として認識されやすいと考えられます。
各メディアの信頼度
画像引用元:総務省『令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書』
さらに、テレビCMは受動的に視聴されるため、自社を認知していない・興味や関心を抱いていないといった層にアピールしやすいとされます。加えて、映像と音声によって視覚と聴覚の両方から訴求できる点もテレビCMの強みの一つです。
出典:内閣府『消費動向調査(令和5(2023)年12月実施分)調査結果の要点』/総務省『令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書』
テレビCMの出稿によって期待できる広告効果
テレビCMを出稿することによって、視聴者が自社や自社の商品を知って、興味関心を持つきっかけになります。また、そこから検討のために詳しい情報を調べたり、購入の決め手になったりすることも期待できます。
認知の拡大
テレビCMの出稿によって、自社や自社の商品に関する認知の拡大を図れます。
テレビは主なメディアのなかでも平均利用時間が多い傾向にあります。例えば、休日における平均利用時間は、テレビのリアルタイム視聴時間と録画を合わせて合計200.4分となり、インターネットの利用時間と並んで長く利用されています。このことから、認知の拡大を図る機会を広く獲得しやすいと考えられます。
主なメディアの平均視聴時間(休日)
画像引用元:総務省『令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書』
出典:総務省『令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書』
購買意欲の喚起
テレビCMを通じて、視聴者による自社商品への購買意欲を喚起できます。
大画面の映像と音声によるテレビCMで視聴者の興味関心を引き出すことで、商品について詳しい情報を調べたり、他の商品と比較したりする検討プロセスへの移行が期待できます。
また、視聴者が既に商品の情報を知っている場合に購入の後押し・決め手にもなります。
ブランドイメージの定着・向上
テレビCMを活用することで、自社や自社商品に関するブランドイメージの定着・向上が期待できます。
自社や自社商品について、テレビCM内で特定のイメージを印象づけることで、視聴者に対して自社が意図するブランドイメージを定着させやすくなります。
また、テレビメディアは視聴者からの信頼度が高いため、テレビCMの放映そのものがブランドイメージの向上につながると考えられます。
テレビCMの費用対効果を高めるコツ
テレビCMの費用対効果を高めるには、放映枠やインターネットCMとの組み合わせ、効果測定による見直しが重要となります。
①ターゲット層を踏まえて放映枠を選ぶ
テレビCMを出稿する際は、自社のターゲット層に合った放映枠を選ぶことがコツです。
テレビは時間帯や曜日、番組によって視聴者の層が異なるため、CMの放映枠を選ぶ際にはそれを踏まえる必要があります。
テレビCMの放映枠の選び方
- 年代・性別ごとの個人視聴率を参考にする
- 時間帯や曜日による視聴者層を考慮する
- 自社と同じ層をターゲットにしている番組に出稿する など
なお、テレビCMの視聴率についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
②インターネットCMと組み合わせる
テレビCMをインターネットCMと組み合わせることで、費用対効果の向上が期待できます。
インターネット上の動画配信サービスにおいてもCM枠は存在します。テレビCMだけでなく動画配信サービスにも同じCMを配信することで、テレビの視聴時間が少ない層へのアプローチが可能です。
また、インターネット広告はテレビCMと比較してより細かなターゲティングが可能なため、ターゲット層にもリーチしやすくなります。
③効果測定を実施して出稿方法を見直す
テレビCMを出稿したあとに効果測定を実施することで、次回の出稿に活かせます。
テレビCMの効果測定を行うための指標としては以下が挙げられます。
効果測定の指標
指標 |
概要 |
リーチ |
視聴者が広告に接触した割合を示す指標 |
フリークエンシー |
ある広告を見た人がその広告を何回見たかを示す指標 |
エンゲージメント |
企業や商品がユーザーとどの程度結びついているかを示す指標 |
ブランドリフト |
ブランドに対する認知・好意・興味関心・購入意向などがどれくらい向上したかを測定する指標 |
ターゲット視聴率 |
自社ブランドのターゲット層がどの程度自社のCMを視聴したかを示す指標 |
また、テレビCM放映後における売上の向上や問い合わせの増加、世間の反応の様子なども、CMの効果を図る要素となり得ます。
まとめ
この記事では、テレビCMの広告効果について以下の内容を解説しました。
- テレビCMの特徴
- テレビCMによって期待できる効果
- テレビCMの費用対効果を高めるコツ
テレビCMは、幅広い視聴者に対して短期間で一斉に情報を届けられる広告手法です。出稿すると認知拡大や購買意欲の喚起が期待できるほか、視聴者からの信頼を得やすいことからブランディングにも活用できます。
テレビCMへの出稿時には、ターゲットに合った放映枠を選んだり、インターネットCMと組み合わせることで費用対効果の向上が期待できます。さらに、効果測定を行っておくと次回以降の広告出稿に役立てられます。
『フジテレビ for Business』では、地上波のテレビやインターネット動画配信サービスでのCM出稿をサポートしています。多彩な番組のなかから、貴社の出稿目的・商材にマッチしたプロモーションを行えます。
詳しくは、こちらの資料をご確認ください。