TVCM DATA Analysis

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スポットCMとは。出稿の仕組みを知って宣伝活動に活用するには

テレビCMは、幅広い視聴者に対して一斉にアプローチできる広告手法です。商品の宣伝やブランディング、イベントの告知などさまざまな施策で取り入れられています。

テレビCMでは、出稿形態によって放送枠や契約方法が異なるため、目的や予算に合わせて選ぶことがポイントです。なかでも代表的な出稿形態の一つに“スポットCM”があります。

広告会社や企業の広告宣伝担当者のなかには、「スポットCMはどのような方法で出稿するのか」「どのようなメリット・デメリットがあるのか」など気になる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、スポットCMの概要や出稿の仕組み、メリット・デメリット、主な出稿パターンについて解説します。


INDEX[非表示]

  1. スポットCMとは
  2. スポットCMを出稿する仕組み
  3. スポットCMのメリット・デメリット
    1. メリット
    2. デメリット
  4. スポットCMの出稿パターン
  5. まとめ


スポットCMとは

スポットCMとは、番組を指定せず特定の時間帯を選定してCMを放送する出稿形態です。各地のテレビ局が指定するCMの放送枠を購入する必要があります。

スポットCMの放送枠には、2つの種類があります。


スポットCMの放送枠

種類
特徴
PT(Participating commercial)
番組中に流れるスポンサー提供以外によるCMの放送枠
SB(Station Break)
前番組と次番組の間に流れるCMの放送枠


時間帯による視聴者層を踏まえて、CMを放送するゾーンと放送期間を選定できます。主に短期間での認知拡大を図ったり、期間限定のキャンペーンやイベントを告知したりする目的で活用されています。

なお、スポットCMのほかにもタイムCMやSASといった出稿形態があります。詳しくは、こちらの記事をご確認ください。

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スポットCMを出稿する仕組み

スポットCMでは、放送する期間や時間帯、発注金額などを広告主が自由に設定できる仕組みとなっています。



スポットCMの仕組み

項目
スポットCMの仕組み
契約期間
自由に設定可能
出稿単位
15秒~
放送エリア
各放送局のエリア
予算の組み方
キャンペーンごとに設定可能


番組内で提供社が表示されるタイムCMの場合、原則として2クール(6ヶ月間)の契約と固定予算を確保する必要があるのに対して、スポットCMでは柔軟に期間・予算を設定できることが特徴です。



スポットCMのメリット・デメリット

スポットCMは、広告主のキャンペーンに沿った柔軟な運用がしやすい一方で、放送エリアや予算の準備などに注意点があります。


メリット

スポットCMのメリットには、以下が挙げられます。


メリット

  • 短期間で集中的な露出を行える
  • 放送枠を分散して低視聴率のリスクを抑えられる
  • 予算の調整がしやすい など


スポットCMでは、放映する時期・期間・時間帯を自由に設定できるため、短期間かつ集中的にCMを放送することが可能です。これにより、幅広い視聴者層へスピーディな訴求を行えるだけでなく、時間帯を設定して狙ったターゲット層に訴求できます。

また、平日・休日や早朝・日中・深夜の放送枠を分散してCMを流すことにより、特定の時間帯で視聴率が低くなった場合のリスクを抑えられます。

さらに「キャンペーン期間中だけCMを放映する」「新商品の発売に合わせてCMを放映する」など放送枠を柔軟に設定することで、予算を調整しやすいこともメリットの一つです。


デメリット

スポットCMには、以下のデメリットがあります。



デメリット

  • 全国規模で同時間帯のアプローチが難しい
  • 番組のイメージと連動した訴求ができない
  • シーズンごとに料金相場が変動する など


スポットCMは、各局の放送エリアに限定して放送されることから、全国の系列局で同時間帯にアプローチすることは難しくなります。

また、CMを放送する番組を指定できないため、番組のジャンルや視聴者層と関連づけてアピールしたい場合には適していません。

さらに、テレビ局へのスポットCMの発注量が増える時期・少なくなる時期によって、料金の相場が変動します。そのため、KPI達成に必要な予算を固定費で算出することが難しくなります。



スポットCMの出稿パターン

各放送局が販売しているスポットCMの放送枠には、平日・休日と時間外で区分された5つの出稿パターンがあります。


スポットCMの出稿パターン

出稿パターン
CMを放送する時間帯
全日型
平日・休日の全時間帯
逆L型
平日の夜と休日の全時間帯
ヨの字
平日の朝・昼・夜と休日の全時間帯
コの字
平日の朝・夜と休日の全時間帯
一の字
夜の時間帯


自社商品の特性やターゲット層を踏まえて、より多くの視聴者にCMを露出できる出稿パターンを選定することがポイントです。

なお、テレビCMの費用対効果を高めるコツについては、こちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。

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まとめ

この記事では、スポットCMについて以下の内容を解説しました。


  • スポットCMの概要
  • スポットCMを出稿する仕組み
  • スポットCMのメリット・デメリット
  • スポットCMの出稿パターン


スポットCMは、広告主が出稿の時期・期間・時間帯・発注金額などを自由に設定できることから、目的と予算に合わせて柔軟な運用がしやすくなります。

短期間で集中的にCMを放送して認知の拡大を図ったり、期間限定のキャンペーンやイベントの告知をしたりする際に有効といえます。

スポットCMを出稿する際は、平日・休日や時間帯による視聴者層を踏まえたうえで、自社商品の特性、出稿目的に合わせて放送枠を選ぶことがポイントです。

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