SAS(Smart Ad Sales)とは。出稿の仕組みや効果的な活用方法
テレビCMは、幅広い視聴者に対して短期間で一斉に情報を届けられる広告手段として、認知の拡大や購買意欲の向上、ブランディングなどに活用されます。一方で、タイムCMやスポットCMなどの従来のテレビCMには契約期間やCM枠の点で柔軟な運用が行いにくいケースもありました。
Smart Ad Sales(以下、SAS)は、テレビCMより柔軟な運用を目指して登場した“第3のテレビCM”です。
広告会社や企業の広告宣伝担当者のなかには、「SASの仕組みを知りたい」「どのようなメリット・デメリットがあるのか」などと気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、SASの概要や出稿の仕組み、メリット・デメリット、効果的な活用方法について解説します。
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SASとは
SASとは、CM枠を1本単位で購入できる出稿形態です。従来のスポットCMやタイムCMとは異なる新たなCMの手法として登場しました。
SASの特徴
- 15秒CMを1本単位で購入できる
- 放映日時や番組を選択できる
- ターゲット層に効率的に訴求できる など
なお、スポットCMやタイムCMについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
SASを出稿する仕組み
SASでは、放映されるCM枠を広告主が指定して購入できる仕組みとなっています。ほかのCMの手法と異なり1本単位での購入が可能です。
SASの仕組み
項目 |
SASの仕組み |
購入期間 |
放映月の2ヶ月前の第1営業日から |
出稿形態 |
CM枠を指定する |
出稿単位 |
15秒1本から |
放送エリア |
SASを取り扱っている各放送局のエリア |
SASのメリット・デメリット
SASは柔軟な運用を行いやすい一方で、柔軟性を確保するためのデメリットが生じる場合もあります。
メリット
SASのメリットには、以下が挙げられます。
メリット
- 低予算で運用できる
- 予算やターゲットに合わせた出稿が行いやすい
- 放送をキャンセルできる など
SASは1本単位で放映できることから、低予算での運用が可能です。また、CM枠が空いていれば予算やターゲットに応じて好きな番組や日時に出稿できます。この特性を利用してCMに起用した出演者が出ている番組を指定すると、より多くの反響を得ることが期待できます。
さらに、SASでは契約後のキャンセルが可能です。基本的に通常のCMでは契約後のキャンセルはできませんが、SASであればキャンセル料を支払うことで放送を取りやめられます。
デメリット
SASの出稿には、以下のデメリットもあります。
デメリット
- 取り扱っている放送局が限られる
- 1本当たりの単価が割高になりやすい
- 少ない放映回数では効果を得にくい など
SASは比較的新しいCM手法のため、取り扱っていない放送局があります。取り扱っている放送局やエリアは全国的に増加傾向にありますが、地域によっては放送できない可能性があります。
また、CM枠を1本から購入できるSASでは、スポットCMやタイムCMと比較して1本当たりの単価が割高になることがあります。さらに、放映回数が少ないとCMによる宣伝効果が得にくいため、複数のCM枠と組み合わせた運用も検討することが重要です。
SASの効果的な活用方法
SASの効果的な活用方法としては、以下が挙げられます。
SASの効果的な活用方法
- 新商品の販売日に複数の放送枠で出稿する
- CMの放映日に合わせてSNSでキャンペーンを行う
- PRしたい内容とマッチする番組周辺を狙って出稿する など
SASは決まった日時での放映を行いやすいことから、新商品の販売日にCMの放映を集中させる方法が考えられます。同日にSNS上でキャンペーンを行って連携させる手法も有効です。
また、CMとマッチする番組の周辺を狙って出稿すると、ターゲットへの効率的な訴求が期待できます。
まとめ
この記事では、SASについて以下の内容を解説しました。
- SASの概要
- SASを出稿する仕組み
- SASのメリット・デメリット
- SASの効率的な活用方法
SASとは、テレビCMの販売・購入における手法の一つです。
広告主が指定した枠を1本単位で購入できるため、コストを抑えやすく予算・ターゲットに合わせて出稿できます。また、放映日時が明確なため、ほかの広告施策との連携も行いやすいといえます。
一方で、取り扱っている放送局が限られる点や広告枠の競争が起こりやすい点、キャンセル料が発生する点に注意が必要です。
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